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OHPを使って室内で虹を作ろう

  • OHPを使って室内で虹を作ろう
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材料

OHP,暗室(暗幕),水槽(飼育ケース),炭酸系ペットボトル,ビーカー,水,黒厚紙

内容

・OHPの光で,室内に虹を映し出す。
・暗室で,OHPの上に水を入れた水槽などを置く。
・OHPの光が屈折して,虹色に分光される。

詳細

 OHPの上に,ポンと水入りのビーカーを置くだけで,暗くした教室の天井や壁に,大きなリング状の虹が浮かび上がります。準備が簡単すぎるのに虹が出現するので,とても感動的です。100mLでは虹の厚みが薄すぎます。最低でも500mL,1Lになると見応えがあります。
 炭酸系(円柱タイプ)のペットボトルに水を入れて,ビーカーの代わりに置いてみましょう。ビーカーのときよりも少し厚みのある虹が,やはりリング状に現れます。虹の厚みは,水の量(深さ)に関係があるようです。
 四角い容器で試してみると,リング状にはなりません。十文字の位置4ヶ所に,円弧状の虹が映し出されます。しかも,とても厚みのある鮮やかな虹になります。飼育ケースの長辺では,短辺よりもカーブが緩い円弧になります。
 余分な光をカットすると,より鮮やかに虹を楽しむことができます。ケースの下に黒い厚紙を敷いて,底面から光が入らないようにしてしまいます。意外なことに,ケースの底面から入射する光は,虹には全く関係していないことがわかります。
 OHPの光は,上部のレンズ部分に収束するよう,ランプ上部にあるフレネルレンズで少し内側に屈折しています。そのため,ケースの外側から当たった光が,水中に入って1回屈折し,水面から出るときにもう1回屈折します。つまり,2回屈折するので,プリズムと同様に,光が虹色に分光されるのです。その様子は,金魚用の立方体の飼育ケースで目視することができます。虹は,光が当たった面の反対側に現れるのも納得できるでしょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ガラス玉顕微鏡を作ろう 盲斑(盲点)を見つけよう 接眼レンズでビデオ撮影装置を作ろう 5円玉レンズを作ろう 立体映像を作って3D眼鏡で見よう がちゃポンで目の模型

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 遊び心 527 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
やさしい
少ない
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